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Chloe(クロエ)
「プレタポルテ」の先駆者
ブランドといえばデザイナーの名前がブランド名となることが一般的な中、『Chloe(クロエ)』はエジプト人女性のギャビー・アギョンによって、1952年フランスにのファッションブランドとして創業されました。
Chloe(クロエ)のブランドコンセプトは 「ラグジュアリー・プレタポルテ」、日本語では「贅沢な既製服」を意味します。
当時は高級品といえば、オートクチュール(注文製)が当たり前の時代でしたが、堅苦しさを嫌った彼女は高級生地を使ってプレタポルテ(既製服)を作りました。世界で初めてプレタポルテを提案したChloe(クロエ)は、現在でも多くの女性に支持されながらウィメンズウェア、バッグ、靴、小物などトータルに展開しています。
シンプルなロゴにも関わらず、抜群の存在感があるアイテムが揃うChloe(クロエ)では、今もなお新しいデザイナーを迎えては進化をし続け、世界中で親しまれています。
爆発的ヒットをしたChloe(クロエ)の香水
Chloe(クロエ)は1975年に香水の販売を始めたもののヒット作を出すことができなかったため、2008年に再生を賭けてインターパルファム社が香水を手がけることになり今に至ります。
Chloe(クロエ)の香水は、ブランド特有の個性的な香りではなく「万人受けする香り」として知られています。
中でも大御所の調香師ミシェル・アルメラック氏によって、2008年に誕生した "クロエ オード パルファム" は最も有名な香水です。「主張しすぎない、男性が好む香り」と爆発的ヒットとなり、好感度の高い女性が好んでつけていました。口コミでも香りの虜になる女性が多く、リピートして長年愛用している人も多くいます。
"クロエ オード パルファム" は「特別な香りだけれど万人受けする」Chloe(クロエ)のアイコン的な存在で、多くの女性に愛さるChloe(クロエ)香水の代表作と言えます。ブランドコンセプト通りの香りは、現在も売れ続けている世界的大ヒット商品です。
毎年発表される新作にも注目を
その人気の高さ故、「クロエの香水は人と香りが被る」と敬遠された時期もありました。しかし、毎年数種類の新作香水が発表されており、"ローズドクロエ オード パルファム" など新しい人気の香水も生み出されてる中、今またChloe(クロエ)の香水を楽しむ時期なのかもしれません。
Chloe(クロエ)で人気のレディース香水7つ
Chloe(クロエ)の香水は、プライベートからビジネスまでシーンを選ばずに使いやすく、働く女性のマストアイテムとしても愛されています。「この香り知ってる!」という香水も多いはず。
Chloe(クロエ)の定番香水といえば、発売当初世界中の女性が好んでつけていた "クロエ オード パルファム" が有名ですが、それだけではありません。恋も仕事も全て充実させたい欲張りな20代、30代の女性に、改めて飽きのこない洗練されたChloe(クロエ)の香り達を紹介します。
1. クロエ オード パルファム

フローラルの香りの香水は多数存在しますが、Chloe(クロエ)の "クロエ オード パルファム" は唯一無二のフローラルな香り。女性から圧倒的に支持されていますが男性受けも抜群に良く、主張しすぎないのに記憶に残る不思議な香りが魅力です。
大人の女性を演出してくれる "クロエ オードパルファム" は、女の子から大人女性へ変身したい時にオススメの香りです。
"クロエ オードパルファム" は、フレッシュフローラルの香調で、透明感あふれるような香りが広がります。
初めはピオニーやライチなどのフレッシュで軽やかなグリーンノートが広がり、次第にローズのような官能的な香りへと変化します。その後アンバーやシダーウッドが温かく、セクシーに香ります。
感性とセクシーさを兼ね備えた自由な女性を表現していて、自信のある個性を表現してくれます。トップからラストまで上品で洗練された香りの変化を楽しむ事ができます。
ボトルデザインはブラウスのプリーツのようで、ネックに結ばれた優しいカラーのリボンも合間って優しげな印象を与えてくれます。@cosme2011殿堂入りのフレグランスです。
2. ラブストーリー オード パルファム

恋人たちの愛の名所として知られているパリのポンデザール橋を中心に、夜の街で起きたラブストーリをイメージして作られたのが、"ラブストーリー オード パルファム" です。
"クロエ オード パルファム" に比べて香り持ちは少し劣りますが、さらに大人っぽい香りに仕上がっており、爽やかで甘い香りのする軽い着け心地を楽しみたい女性にオススメです。
フレッシュでセクシーなフローラルの香りのフレグランスです。
恋人たちのラブストーリーは、ネロリの爽やかさ、オレンジブロッサムの官能的な香り、そして至福の花とされるマダガスカルジャスミンのフェミニンな香り、柔らかいシダーの香りで表現されています。
ボトルデザインはパリのポンデザール橋で、愛を誓う恋人たちがかけるパドロック(南京錠)からインスパイアされているので、よく見ると南京錠の形をしているのがわかります。横にさり気なく結ばれたリボンが、かわいさを引き立ててくれます。
3. LOVE, クロエ オード パルファム

2010年に発売された "LOVE,クロエ オードパルファム" は、 その名の通り繊細なパウダーと官能的なムスキーで男性を虜にしてしまうような香りの、ワンランク上の大人女性に向けたフレグランスです。
普段とは気分を変えたい時やデキる女でいたい時など、さり気ない自分演出にもオススメの内面に働きかける深みのある香りが特徴的。いつも選ばない香りだからこそ、男性から女性へのプレゼントにも最適です。
"LOVE,クロエ オードパルファム" は、パウダリーフローラルの香りが優しく持続するフレグランスです。香りはさまざまな香りが凝縮されており、繊細でエアリーなパウダリーの香り、軽やかで官能的なフローラルアコード、ライスのムスキーな香りが楽しまめます。
「時代を超えたヴィンテージな名香が持つパウダリーな香り」にインスピレーションを受けて、スタイリッシュで自信を持った女性を表現するため、上品で気品あふれるクラシックなフレグランスに仕上げられています。軽やかでありながらゴージャスなフローラルの香調がベースとなっているので、Chloe(クロエ)らしいフローラルの魅力を存分に味わえます。
チェーンのデザインが印象的なボトルは、Chloe(クロエ)のチェーンバッグからインスピレーションを受けています。
4. ラブストーリーオー センシュエル オードパルファム

"クロエ ラブストーリーオー センシュエル オードパルファム" は、ラブストーリーシリーズから2017年2月に発売されたフレグランス。
琥珀色に染まるパリの夕暮れ時に訪れるラブロマンスの予感からインスパイアされて作られた作品で、大人の時間の始まりへと導いてくれる香りです。
従来のラブストーリーシリーズからさらに深みを増した香りは、ラグジュアリーな大人の香りを楽しみたい人にオススメです。
"クロエ ラブストーリーオー センシュエル オードパルファム" は、オレンジブロッサムを甘く官能的に引き立て、恋が始まる予感がするようなセンシュアルな香りです。
ラブストーリーシリーズの特徴のオレンジブロッサムに、バニラのような花ヘリオトープがロマンティックに加わり、深みのあるサンダルウッドが官能的に香り、まろやかでミルキーな香りが楽しめます。
ボトルデザインはポンデザール橋にかけられた南京錠のデザインで、鮮やかなピンクのリボンが可愛らしさを引き立てています。
5. ロー ド クロエ オードトワレ

Chloe(クロエ)の中でも、クラシックな香水の定番となりつつあるのが2008年発売の "ロー ド クロエ オードトワレ" です。
自由で自然体で輝くフェミニティを表現したフレグランスで、ユニセックスのような香りに感じる人もいるほど、夏に使いたくなるような爽やかな香りに仕上がっています。
甘さが強くない香りが好きという人にも使いやすいのでオススメです。
"ロー ド クロエ オードトワレ" は、清々しいエアリーで優しローズの香りに包まれるフレグランスです。
ローズから抽出したローズウォーターを贅沢に使い、軽やかでピュアな香りを作り出しています。エアリーで優しいシプレーローズには、爽やかなシトラスが重なり、あとから洗練されたパチョリの香りがラグジュアリー感を演出します。
ボトルデザインには春を思わせるような爽やかなグリーンのリボンが結ばれ、シルバーのキャップがエレガントな女性らしさを表現しています。
6. ローズ ド クロエ

ローズの香りが好きな人には "ローズ ド クロエ オードトワレ" がオススメ。
シュッと一振りするとたちまち甘く、爽やかで上品なローズの香りに包まれ、香りが変化していく中でも最後までローズの香りを楽しむことができます。Chloe(クロエ)の香水の中で、最もバラの香りを感じることができ、ローズ好きにはたまらない香水です。
"ローズ ド クロエ オードトワレ" は、ローズの香りが表情豊かに香り、大人な女性にぴったりなエレガンスなフレグランスです。
摘みたてのフレッシュなローズの香りから、ベルガモットがセンセーショナルに混ざりながら、徐々にダマスクローズの香りが融合していき、上品なマグノリア、ホワイトムスクとアンバーがそっと漂います。
ボトルデザインはおなじみのプリーツのようなデザインが施され、ローズのような可愛らしいピンクのリボンがあしらわれています。
7. クロエ ノマド オードパルファム

"クロエ ノマド オードパルファム" は、2018年3月7日に発売されたChloe(クロエ)最新作の香水。今までのモテ香水という媚びたイメージから一新、個性を大切に自由を謳歌する女性になるための香りを提案しています。
フレグランスのコンセプトは「もっと自由に、翼を広げて。まだ見たことのない風景と、新しい自分を探す旅へ」。フレグランスの名前についている「ノマド」とはフランス語で「遊牧民」を意味します。
これまでと違ったChloe(クロエ)の香りの新境地を楽しめるフレグランスです。
"クロエ ノマド オードパルファム" は、フレッシュでフルーティーなフローラル・シプレーの香りのフレグランスです。
柔らかなミラベルの香りと濃密なオークモスなどの自然でフレッシュな香りから、やがてフリージアの明るくフローラルの香りへと変化します。みずみずしくも甘すぎず、誰もが虜になるような柔らかさと強さを兼ね備えた香りは、クエンティン・ビスクによって調香されました。
ボトルデザインは、クロエのバッグ「ドリュー」をモチーフにしていて、コロンとした丸いフォルムに、スエードのリボンがアクセントを添えています。ボトルが薄いため持ち歩きもしやすくなっています。
おわりに
一世を風靡した "クロエ オード パルファム" から始まったChloe(クロエ)の香りは、現在も進化し続け、大人の女性に愛され続けています。
「贅沢な既製品」というブランドコンセプトは香水にも受け継がれ、高級な香りながら一般受けする香りとして一度手にした女性を虜にしています。
この機会にぜひChloe(クロエ)の香水を試してみてはいかがでしょうか。