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フランスの老舗ブランドLANVIN(ランバン)
『LANVIN(ランバン)』 は1889年ジャンヌ・ランバンによって創設された、フランスを代表するファッションブランドです。ブランドの起源は、彼女が22歳のときにパリで婦人用帽子店「メゾン・ランバン」を開業したところから始まります。
その後娘のために作ったドレスが話題となり、子供服、レディースファッション、メンズウェアを扱うブランドに成長していきました。既製品の洋服から香水にアクセサリーと、幅広いファッションアイテムの展開を行っています。
フレグランスの魅力
LANVIN(ランバン)は1925年にフレグランス部門を立ち上げ、1927年に "アルページュ" が発表されました。"アルページュ" はヒット作となり、名香として名高いランバンを代表する香水 "エクラ・ドゥ・アルページュ" の基礎となっています。
また、2009年に発売された "ジャンヌ・ランバン オードパルファム" は日本でも品薄になるほど「恋に効く香水」として話題となりました。
フレグランスボトルのデザインにもこだわり、香り以外にも女性を惹きつけるのが、ランバンの魅力です。特に先ほどご紹介した名香と呼ばれる "アルページュ" などのフレグランスボトルデザインに採用されているロゴは、イラストレーター ポール・イリブによるジャンヌ・ランバンと娘マルグリットのシルエットを表しています。愛を表現されたトレードマークとして知られています。
創設者ジュンヌ・ランバンの名前に恥じないよう、創設から120年以上たった今も、妥協しない製品を作り続けています。
深みのある名香LANVIN(ランバン)の人気フレグランス5選
単純な「良い香り」では言い表せない、奥ゆかしい香りが特徴のLANVIN(ランバン)のフレグランス。数あるランバンの香水の中から、周り以上に自分も幸せになれる香りと評判の香水を紹介します。
1927年発売の歴史ある名香 "アルページュ オードパルファム"

最初にご紹介するのは1927年に発売された "アルページュ" です。「フローラル・アルデハイド」を使用した名香として、シャネルの "No.5" 、エルメスの "カレーシュ" と肩を並べて称されています。
ジャンヌ・ランバンが娘のマルグリットの30歳の誕生日に作らせたという香水で、LANVIN(ランバン)が世界中から注目されるきっかけとなった逸品です。
"アルページュ オードパルファム" のアルページュとは「和音」の意味をもち、クラシカルな成分を重ねることで、旋律のように心揺さぶる香りを楽しませてくれます。
ジャスミン・アブソリュート、ブルガリアのばら、フィレンツェのアイリスなどの最高級な花々の天然成分、アルデハイドをふんだんに使用することで、まろやかでしなやかな女性美を表現しています。
ボトルに描かれたロゴはジャンヌ・ランバンと愛娘の絵です。今なお色褪せない歴史あるフレグランスです。
ランバン香水のシンボル "エクラ ドゥ アルページュ オードパルファム"

2つ目にご紹介するのは、先ほどご紹介した "アルページュ" の名前を引き継いだ、"エクラ・ドゥ・アルページュ" です。2003年の発売以来売れ続け、LANVIN(ランバン)の香水のシンボルとされています。2014年には人気の香水と認められ、10年以上のロングセラー商品に与えられる「ホール・オブ・フェイムレディス部門大賞」を受賞しています。
香りのクセがない分、普段使いなどシーンを問わずにマイフレグランスとしてつけることができます。人と香りがかぶってでもも愛用したいと根強い人気の香水です。
現代女性のために調合された新しいランバンを表現していて、"アルページュ" とは違った香りが若い女性に好まれています。香りとデザインに愛が溢れている "エクラ・ドゥ・アルページュ" は、トリコになること間違いなしです。
"エクラ ドゥ アルページュ オードパルファム" は、フローラルムスクの香調のフレグランスで、エレガントでモダンな洗練された香りが特徴です。優しく柔らかくつけた人を幸せにする香りは、強いクセのある従来の香水のイメージとは全く違い、トップからラストまで香りを楽しむことができると評判です。
トップはシシリアンレモンリーブスやグリーンライラックの爽やかな香りから始まり、続いてピーチブロッサムやレッドピオニーの、透明感のある甘く優しい香りに包まれます。ラストはホワイトシダーウッド、スイートムスク、アンバーが、春の伊吹のように心地よく柔らかな余韻を残します。
ボトルデザインは淡いパープル。コロンと丸いフォルムに、ジャンヌ・ランバン と娘のマルグリットが描かれています。
男女に愛される "ジャンヌ・ランバン オードパルファム"
続いてご紹介するのは、LANVIN(ランバン)創業120周年記念として発売された "ジャンヌ・ランバン" です。軽やかな女性らしさと、粋なセンスを表現しています。
「紅茶のような香り」とも例えられる不思議と飽きのこない香水です。フレッシュでナチュラル、エレガントな女性らしさを表現したい方におすすめ。男女に愛用されるブランドだけあって、男性がつけても好まれる香りです。
"ジャンヌランバン オードパルファム" は、フェミニン・フローラルの香調のフレグランスです。
キイチゴなどの陽気さと、フリージアやサンダルウッドがエレガンス性を表現しています。甘さの中に大人な魅惑的な香りがほのかに漂う、少女から大人への成長を表すような、爽やかで絶妙なバランスの香りが楽しめます。個人差はありますが、パルファムなので比較的香りの持続性も良いのが魅力です。
フレグランスボトルはアニバーサリー要素満点の、ドレスを着たようなレースの布がラベルとなった珍しいデザインです。ピンクとシルバーが女性らしさを高めてくれます。
真の愛の秘薬 "マリー ミー オードパルファム"
"マリー ミー(Marry Me!/ 私と結婚して)" とネーミングから、香りが気になる商品です。人にはたくさんの愛の形がありますが、この "マリー ミー" は自ら「私と結婚して!」と告白することを恐れない女性のための香水です。
「恋愛」をテーマにした、生きる喜びをたっぷり詰め込んだ花の香りのフレグランスは、LANVIN(ランバン)の「真の愛の秘薬」です。思わず笑顔になってしまうような、チャーミングさとエレガントさを兼ね備えています。
クセのない香りなので、季節を問わずに使える香水を探している方にもおすすめです。
"マリー ミー オードパルファム" は、ハッピーシアーフローラルの香りです。
トップは活気のあるチュニジア産ビターオレンジ、甘くてフルーティーなピーチ、フリージアブーケから香り立ちます。続いて官能的なアラビアンジャスミン、マグノリアブリーズ、ローズペタルが溶け合います。ラストはホワイトシダー、アンバー、ムスクベールが優しく包み込みます。
ボトルデザインは、淡いピンクのリボン型のボトルにサテンのリボンがあしらわれています。アーティスティックディレクターのアルベール・エルパスの手書きのロゴも可愛さを引き立てます。
香りの変化が楽しめる "ミーローオードトワレ"

最後にご紹介するのは、2014年に発売された "ミー ロー オードトワレ" です。LANVIN(ランバン)で1番人気の "エクラ・ドゥ・アルページュ" をさらに軽やかに進化させました。フレッシュでライトな香りで、まさに初夏にぴったり。
透明感と上品さを合わせ持った爽やかな印象を残したい方、どんな場にもつけていきやすい香りを探している方におすすめです。個性的なフレッシュフローラルな香りは、ワンランク上の女性を演出してくれるでしょう。
香りが劇的に変化するので、世代を問わず、色々なブランドのフレグランスを試してきた香水好きの方にも、密かに人気を集めています。
"ミー ロー オードトワレ" は、フローラルシトラスムスキーのフレグランスです。
トップは爽やかなフルーティーのトップの香りから始まります。続いてミドルでは、マグノリア、ピオニー、ローズの香りへと劇的に変化します。ラストにかけてはローズの香りが大人の女性へと変化するように、ムスクやシダーウッドの優しい香りに包まれながら、時間と共に心も洗練されていきます。
ボトルデザインは、ネックに巻かれたシルバーのペンダントがアクセントです。乳白色のボトルに、淡いピンクのフレグランスが調和しています。
おわりに
歴史あるLANVIN(ランバン)の香水には妥協がありません。100年以上愛されているブランドのイメージを基に、女性の心をしっかりとつかむ王道のフローラル系香水を作り続けています。
香りには主張する程の強さはないのですが、代わりに優しく女性らしい雰囲気へと導いてくれる温もりがあります。惚れ込み過ぎて人にプレゼントしたくなくなるのもランバンの魅力です。